続・らっく!!【完結】
『大丈夫ですよ。ただ美弦さんと楽しく食事がしたいだけですから。婚約の話は後日改めてしましょう。』
浮かない表情の私の心の内を恭也さんはちゃんと分かっていた
「すいません…」
余程深刻な顔をしていたのだろうか…?
『何か…他に悩み事ですか…?』
恭也さんは運転席からチラッと私を見るとまた正面を向いた
「悩み事なんて…」
ありませんとは言えなかった
悩んでるのは事実だし…
『僕には言えませんか…?』
「…そんなんじゃないです…」
私は曖昧な返事をした
愁と私のことだもん…
恭也さんに言うことじゃない…
私は流れていく景色を見ながらひとり物思いに耽っていた…