続・らっく!!【完結】


『どうぞ遠慮なく食べて下さい。』



ずらりと並べられたお料理はどれもこれも手のこんだものだった



「はい…」



恭也さんに勧められ、私は一番近くにあった小鉢に箸をのばした



「…美味しい…」



味付けが上品で洗練されてる…



『よかった…』



恭也さんは安心したように呟くと自分も料理に手をつけた



ホントに美味しい…


私は出された料理の殆どを食べてしまった



「すいません。こんなに美味しい料理をごちそうになって…。」



私は箸を置くと恭也さんにキチンとお礼を言った



『少しは元気が出ましたか?』



恭也さんは私と目が合うと優しく微笑んだ



「はい。」



私も応えるように微笑み返した



恭也さんは多分、廊下で落ち込んでいた私を気づかって食事に誘ってくれたんだ





< 147 / 246 >

この作品をシェア

pagetop