続・らっく!!【完結】
『どうぞ遠慮なく食べて下さい。』
ずらりと並べられたお料理はどれもこれも手のこんだものだった
「はい…」
恭也さんに勧められ、私は一番近くにあった小鉢に箸をのばした
「…美味しい…」
味付けが上品で洗練されてる…
『よかった…』
恭也さんは安心したように呟くと自分も料理に手をつけた
ホントに美味しい…
私は出された料理の殆どを食べてしまった
「すいません。こんなに美味しい料理をごちそうになって…。」
私は箸を置くと恭也さんにキチンとお礼を言った
『少しは元気が出ましたか?』
恭也さんは私と目が合うと優しく微笑んだ
「はい。」
私も応えるように微笑み返した
恭也さんは多分、廊下で落ち込んでいた私を気づかって食事に誘ってくれたんだ