続・らっく!!【完結】
愛しい君に~SHU SIDE~
ずっと…漠然とした不安はあったんだ…
美弦と紘一さんのところに行ったあの時から…
『愁、父さんは…高梨会長はお前と美弦の交際を認めないだろう…』
美弦が社長室を去った後、紘一さんは俺に残酷ともいえる言葉を吐いた
「それは…俺が本当の高屋の人間じゃないからですか…?」
『……そうだ。』
しばしの沈黙の後、紘一さんはゆっくり頷いた
もう俺の宿命だな…
思わず自嘲の笑みがわく
紘一さんは椅子から立ち上がると俺の肩を叩いた
『話はそれだけだ。美弦が待ってるんだろ…?』
紘一さんは有無を言わさず俺を社長室から追い出した