続・らっく!!【完結】



エレベーターを降りると、どこかおかしな所を見ながら立っている美弦をすぐに見つけることが出来た


不安げなその様子に守ってやりたいという気持ちが溢れ出す


俺はホントに呆れるくらい美弦が好きなんだな…


昔では考えられない自分の様子が少し笑えた


「ごめん…美弦…おまたせ。」


目の前に立ち声をかけるとパッと顔を上げた


『遅かったね?何の話…?』


無邪気に聞いてくる美弦に俺は何も言えなくなった


美弦には…言えない…


美弦はきっと気に病むだろうから…


『愁…?』


「何でもないよ?行こうか?」


俺は誤魔化すように美弦の手をとった


美弦にどこかに行こうと提案すると海に行きたいと言い出した


季節はずれな気も若干したが…美弦が行きたいならいいかと思い直し、俺たちは海へと向かった



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