続・らっく!!【完結】
『……る…』
愁…私達…本当に終わりなの…?
『美弦っ!!聞いているのか!?』
「…えっ?あっ…きゃっ!!」
ガチャ―ンッ!!
「ごめんなさいっ!!」
私は持っていたティーカップを落としてしまった
どうしよう…
高そうな絨毯には茶色い染みが出来ていた
私は慌てて床に跪き、破片を拾った
何してんだろ…
よりにもよっておじいさんの前でこんな失態…
『いい。誰かにやらせよう。その様子だと余計時間がかかりそうだからな…。』
「すいません…」
私はおじいさんが呼んだお手伝いさんにその場をまかし、おじいさんの横に座った
出てくるのはため息ばかり…やんなっちゃう…
『そんなに婚約が嫌か…?』
「…えっ!?」
『この間、走って行っただろう…?』
そう言えば…
あの後おじいさんも何も聞かなかったから忘れてた…