続・らっく!!【完結】

「婚約は…嫌です…私の相手は自分で決めます。それがたとえおじいさんの意にそぐわなくても…」


相手は愁しかいないって思っていたけど…愁は私じゃ嫌かな…?


おじいさんは私のほうを見るとゆっくり口を開いた



『……美弦…婚約は白紙に戻してやってもいい…』




…………




はい――っ!!?!!




「おじ、おじいさん!!ホントに!?」


私は思わずおじいさんの肩を掴みがくがくと揺すった


『は、離せ!!』


おじいさんの苦しそうな声にハッと我に返った


おじいさんはぜえぜえと息を吐いた


「おじいさん!!ホントにホント!?」


予想外も予想外!!


まさかおじいさんからその言葉を聞くとは…


おじいさんはコホンとひとつ咳払いをした


『その…なんだ…もともと業務提携の話は別枠で話がついているしな…これ以上ものを破壊されても困るというか…』

うっ!!


実をいうとここ数日、花瓶や本とか色んなものをだめにしてきただけに頭が痛い…


『わしはあの小僧は認めてはおらん。でもお前は…多少、骨があると思っとる。』


おじいさんは優しく微笑みかけた

初めて―…


「ありがとう!!おじいさん!!」


私はベッドの上のおじいさんに抱きついた


『ただし加賀美くんの了承がとれたらの話だ。』


おじいさんは少し照れくさそうに言い聞かせた


「うん!!」


私はありがとうの気持ちを込めて私はより一層おじいさんに抱きついた




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