続・らっく!!【完結】
『ですが…彼は高屋の人間ではない!!彼より僕の方が美弦さんには相応しい…っ。』
恭也さんは信じられないようで、少し焦っていた
「恭也さん…私、思うんです。
誰かと比べてこっちの方が相応しいとかお金があるから…そういう理由で優劣をつけられるものじゃないんです。
理屈じゃないんです。」
『………』
流れたのは沈黙…
「勝手なこと言ってすいません。
今日はそれをお話ししたかったんです。失礼します。」
私は椅子から立ち上がり扉に向かおうとした
その時
『そんなに簡単に帰れると思っていたんですか…?』
背中越しに聞こえた恭也さんの声は妖しく響いた
「どういう…ことですか…?」
振り返ると恭也さんはやっぱりニッコリ笑っていた