続・らっく!!【完結】
『美弦さん!!』
恭也さんが慌てて私の腕を掴んだのはそれからすぐのこと
『突然出て行くなんてっ…』
恭也さんは表面上は冷静を装っていたけど、言葉や態度の節々から怒りが滲み出ていた
「…して…」
私は恭也さんの顔を見向きもしなかった
『とにかく、ホテルに戻りましょう。言い訳は後で聞きますから。』
恭也さんは私の手を引っぱり近くに停めてあった車に乗せようとした
「離して!!」
私は恭也さんの手を振り払った
もう沢山っ!!
「恭也さん、もうやめてください!!
こんなことしたって何になるんですか!?
私は絶対あなたを好きにならない!!絶対に…っ…!!」
我ながらひどいことを言ったと思う
でも私の本心だからしかたがない
私は愁以外の人を愛せない
たとえ心が繋がっていなくたって…
私は愁を…愁だけを愛し続ける…