続・らっく!!【完結】
「しゅ…うっ!!」
『彼の名前を呼んでも無駄ですよ。』
私の唇を塞ぐように恭也さんは濃厚なキスをする
「ん…ふっ…!!」
拒みたいのに拒めない…
気持ち…悪い…!!
恭也さんの舌や手の感触は愁とはまったく違う
全身に寒気が走る
ホントに気持ち悪い…
私は恭也さんの体を渾身の力を使って引き剥がした
「んぐっ!!…ゲホッ!!ゴホ!!」
洗面台まで走ると胃の中身を吐き出した
気持ち悪い…
私の体は冷えきっていた
全身を抱きしめるように腕をまわす
こみ上げてきた吐き気が治まってきてもその場から動けなかった
『大丈夫ですか…?』
恭也さんは私に近づくとコップに水をいれ、私に渡した
うがいをすると少しだけましになった気がした