続・らっく!!【完結】
『すいません…僕のせいですね…。』
そう言った恭也さんの表情は少し寂しげだった
私は首を横に振った
恭也さんのせいというより私の精神的な弱さのほうに問題があった
まさか吐くなんて…
それに恭也さんのプライドを傷つけるような言い方をしたのも悪かった
誰でも怒るよ…
『今日はもうなにもしませんから…。ゆっくり寝てくださいね。』
恭也さんは動けない私をベッドまで運ぶと名残惜しそうに部屋から出て行った
ひとりにされると途端に心細くなる
弱い…私の心…
“強くなりたい”
そう思っていたあの時、あの場所…
愁の傍で明るい未来を想像していたあの頃に…
還りたかった―…