続・らっく!!【完結】
『お~い…愁!!いるのか?』
その後も会長は“勝手知ったる他人の家”のごとくドカドカと部屋に侵入した
高屋先輩がいなかったら不法侵入…犯罪じゃん…
でも私の心配は杞憂に終わった
リビングには高屋先輩が背中をソファにあずけ床に座っていた
『愁!!起きろよ!!』
会長は高屋先輩の体を足で蹴った
うわあ…横暴…って人のこと言えないけど…
高屋先輩はようやく私達の存在に気がついたようだ
『なんで匡人と大原が…?』
『大原が話があるんだと。』
会長はソファに座り勝手にくつろいでいた
『何だよ…?』
高屋先輩は訝しげに私を見た
“何だよ…?”
それはこっちの台詞でしょ?
この人誰…?
思いっっきり情けない顔してるこの人は誰…?
ふつふつと怒りが湧き上がってきた
「あんた何してんの?美弦がこのまま婚約してもいいの!?」
『……俺にはとめる資格なんてない…』
高屋さんは静かに呟いた