続・らっく!!【完結】
「高屋さん…美弦はお母様が亡くなってからずっと孤独だったと思うんです…。
頼れる人もいなくてひとりだけポツンと取り残された。
確かに紘一さんも私もいるけど、美弦の心の奥の奥まで入りこめなかった…。
でもやっと…高屋先輩の隣に自分の居場所を見出せた。
それがどれだけ美弦を救ったかわかりますか…?
美弦にとって、自分が安心して心を預けられるのは…高屋さんだけだったと思います…。」
美弦は私や紘一さんの前では壁みたいなものを作っていた
ひとりで膝を抱えて丸まっているのは分かるのに私達には何も出来なかった…
その壁を乗り越えられたのは高屋先輩だけ…
美弦の肩を抱いて、ひとりじゃないって囁けたのも高屋先輩だけ…
あの子の寂しさや本音を受け止められたのは高屋先輩だけなんですよ…?
高屋先輩は何も言わず、ただ黙って私の言うこと聞いていた…
私は高屋先輩の家を出ると、会長のあとを追った
この後、高屋さんがどうするかはわからない…
でも私と会長の言いたいことが伝わっていればいいなって思う…