続・らっく!!【完結】
「待って!!」
やっと追いついた…
『何だよ…』
会長は不機嫌そうに振り返った
「なんで殴ったんですか…?」
興味なさそうにしてたくせにっ!!
『別に…ムカついたから殴っただけ。』
会長はふいっと顔を背けた
「ふ~ん」
素直じゃないなあ…
実は心配だったって言えばいいのに…
『お前こそいいのかよ…。“ぶっ潰す”んだろ?』
「いいんです!!会長が言いたいこと全部言ってくれましたから。」
うん!!すっきりした!!
『ったく!!この俺がここまで言ってやったんだ。これで何も行動を起こさなかったらただの腰抜けだぞ?あいつは。』
会長は面倒臭そうに頭をかいた
「でもホントに腰抜けだったら…」
やばい…急に心配になってきた…
そんなことないって信じたいけど…
『その時は俺がぶっ潰す。』
会長は不敵にニヤリと笑った
…………
お願いです…
誰かこの悪魔を退散させろ…!!
私の叫びは晴れ渡った空の中に溶けていった…