続・らっく!!【完結】
愁の腕の中は温かくてとても居心地が良かった
欲しくて、欲しくて堪らなかった―…
「愁…」
もっと見たい―…
顔がもっと見たくて私は愁の胸にうずめていた顔を上げた
ホントに愁だよね…?
まだ信じられなくてその頬に触れる
愁は微笑みながら私の手に自分の手を重ねた
会いたかった―…
私の目からゆっくりと一筋の涙が流れる
ずっと待ってたよ…
そうやって私を優しく見つめるいつもの愁が戻ってくるのを…
ずっと待っていた―…
「待ってた―…。ずっと愁が…戻ってくるのを待ってたよ…っ…」
もう…戻ってきてくれないかと思ってた―…
『うん。ありがとう―…。』
愁は私にはにかんだ笑顔を見せた
その笑顔にまた涙が溢れ出す