続・らっく!!【完結】
律儀というか…正直というか…
俺は正直に加賀美とキスをしたと告白してきた美弦に少し呆れていた
普通言わないだろ…?
素直すぎる美弦が可愛く思えてきた…
「美弦。」
俺は美弦の顎に手をやり、顔を上げさせる
『んっ…』
加賀美のことなんて忘れさせてやる
俺はたっぷり美弦の唇を堪能した
唇を離すと美弦が虚ろな目をしていた
俺はその隙に美弦の指にリングをはめた
中指ではなく
薬指に――…
そのことに気がついた美弦は不思議そうに俺を見た
『愁…?』
遠回りしてた…
加賀美じゃなくて俺にしかできないこと…
やっと答えが見つかったんだ
「美弦…」