続・らっく!!【完結】
「おじいさん!!私、幸せになります!!」
遠ざかる車に向かって叫んだ言葉…
おじいさんに届いたかな…?
『美弦…。』
愁は私の隣に立っていた
「今の話…聞いてた…?」
私は愁の顔を見上げた
『うん…』
愁は私の肩を抱き寄せた
『美弦…俺…美弦を“幸せにする”自信はあんまりないんだ…。』
「えっ!?」
突然の告白に戸惑いを隠せない
愁にそんなこと言われたら不安になるよ…
でも次に出てきた言葉に胸が暖かくなった
『だから…一緒に幸せになろう…?』
「うん―…。」
私は愁の温もりを感じながら目を瞑って想った…
私達の幸せがおじいさんにも届きますように―…