続・らっく!!【完結】
「うわあ―…」
すごい―…
すごいなんてもんじゃない
ものすごい―…
体育館ほどの広さの会場は人でごったがえしていた
しかも全員が全員、正装で手にはシャンパンなんか持っていた
シャンデリアと会場にいる人の内側から発せられている光で
目眩がしそうだ―…
『美弦…大丈夫…?』
目を細めたまま立ち尽くしていた私を愁が気遣ってくれた
「大丈夫。人が沢山いて驚いちゃったっ!!」
怖じ気づいちゃいけない
私もこれからはこの世界の住人になるんだから…
『行くよ。』
愁は私の肩を抱いてパーティー会場の中央まで連れて行く
その道中、何人の有名人を見たことか…
高梨家ってすごかったんだ…
今更実感したところで何の意味もないが…