続・らっく!!【完結】
「あ―も―!!あの子鈍くさいから絶対迷ってるうぅ!!」
私は頭を抱えた
美弦の鈍くささは半端じゃない
この1年で嫌ってほどわかってるんだからっ!!
『変な男に引っかかってなきゃいいけど…』
会長がポツリと洩らした言葉に高屋先輩の目の色が変わった
『……探してくる…』
そう言うと高屋先輩は急いで会場から出て行った
私達3人はそれを見送った
「高屋先輩も大変ね…」
あんなに慌てて飛び出しちゃって…
美弦は愛されまくってるわねぇ…
『いいんですか、紘一さん?愁に任せて…。』
会長がそう問いかけると紘一さんは盛大なため息を吐いた
『……美弦は俺より愁の方が好きなんだ…。』
今にも泣き出しそうな紘一さんの肩を2人で叩いたのは言うまでもない…