続・らっく!!【完結】
ドンッ!!
私の体は壁にはりつけられた
『わかってる?俺、今すっごい嫉妬してんだけど?』
愁は私の顔の両側に手をつき、その綺麗な顔を目の前まで寄せてきた
「嫉妬って…?」
あっ…やだ…
愁の息がかかって体がおかしくなりそう…
『あの男だれ?』
「誰ってホテルの総支配人さんだよ?愁だってネームプレート見たでしょ?」
『美弦のこと変な目で見てた。ムカつく…』
愁は私の首筋に顔をうずめた
「んっ…」
チクンと痛みが走り、あっという間にキスマークが出来上がる
『俺以外の男にあんまり関わるなよ…』
愁は拗ねたように私から目を背けた
愁が嫉妬…?
私がちょっと話してただけで?
普段はクールな愁が?
嬉しい…
ちょっと歪んでるかもしれないけど私のことが好きってことだよね?
どうしよう…すごく嬉しい―…
冷静さを欠いた愁がたまらなく愛しい―…