続・らっく!!【完結】



愁は私の頭をグイッと痛いくらいに胸に押しつけた



『美弦っ…』


愁は切なげに私の名前を呼んだ



なんて温かいんだろう…


目を瞑っていてもわかる


あなたの存在――…

誰よりも愛してるよ―…



「ふえっ…」



更に涙がこみ上げる

どうして…?


こんなに愛してるのにダメなの…?


私達はまた離れなきゃいけないの…?


ずっと一緒にいるって約束はまぼろしだったの…?




その時




耳をつんざくような機械音が部屋中に鳴り響いた



携帯…?



機械音は愁の携帯が鳴る音だった



着信を確認すると
愁は私の頭を片手で胸に押しつけたまま空いてる手で携帯をとった



『もしもし…』


誰…?


私も不思議に思って愁の顔を見つめた



『すいません…美弦…今、家にいます。』


愁のその言葉ですべてがわかった…



紘一さんだ…





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