続・らっく!!【完結】
約束
『愁…?』
目を覚ますとベッドの上に愁はいなかった
どこにいるの…?
昨日の温もりを思いだしてまた泣きそうになる
だめだなぁ…
泣いてばっかりじゃない…っ!!
頬をパチンと叩く
とりあえず脱ぎ捨ててあった服をひとつずつ着る
寝室からでると途端に香ばしい香りが鼻をくすぐった
『起きた?』
愁はいつもと変わらない穏やかな顔でコーヒーをすすっていた
良かった…いたんだ…
ホッとすると同時に愁に依存し過ぎている自分に呆れる
『あと5分経っても起きなかったら起こしに行くつもりだったんだよ?』
テーブルの上にはトーストやこんがり焼けたベーコン、スクランブルエッグなど一般的な朝食が並んでいた
香ばしい香りの正体はこれらだった