続・らっく!!【完結】



「うわあ…キレイ―…」



海に着いた頃には夕方になっていて、目の前には赤い夕焼けと赤い海が広がっていた



潮風が頬を撫でる感触がとても心地よい


『寒くない?』



「ううん、平気。」



繋いだ指先から伝わる体温で体中が温まる



私達はしばらくこの夕暮れの景色を眺めていた――…










「愁、誕生日おめでとう。」



太陽が沈んだ後、私は愁に向かってそう言った



『ありがとう。』



愁は照れたように笑った



「左手貸して?」



愁は不思議そうに首を傾けたけど、素直に左手を差し出してくれた



「はい…これ誕生日プレゼント。」



私は左手の中指に指輪をつけた





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