初恋。
滑って転んだはずなのに
痛くない
おしりも
冷たくない
…?
むしろあたしは立っている
もしかしてミラクル起きた-?
と一人うきうきしてきたとき
視界にあたしの右腕をつかむ腕が見えた
ん?
あたしの左腕はここにちゃんとあるよ?
じゃぁこれは誰の腕…?
あたしは幽霊かと思い青ざめながら後ろを向いた
そこには
やはり人が立っていた
「うにゃぁぁぁぁ!!!!!!!」
「うるせ-!黙れよ。目の前で大声出すなよ-」
「ゆ…幽霊がしゃべったぁ…」
「誰が幽霊だと…失礼な」
「ほへ?」
涙目になっている目を
若干雪の付いた手袋で拭って目の前にいる人を見つめた
幽霊じゃないの?