初恋。
窓を閉めて
下に降りていくと
あたしの部屋よりももっと寒かった
なに…
なんで暖房つけないの…?
リビングをのぞくと…
お父さんはあったかそうなコーヒー片手に新聞を読んでいた
お母さんは…
たぶん洗濯機の前だな
弟はどこ行ったんだろう…
そんなことを思いながらあたしは玄関までいった
玄関のドアの横に
"待ってましたよ"
と言わんばかりに
雪掻き用のでっかいスコップが立てかけてあった
ここまで準備したならお母さんがやればいいのに
あたしは玄関の鍵を開けて覚悟して勢いよくドアを開けた
ガチャ…
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