CHIHIRO
代七章


街に着いて、まずは携帯ショップ。

ほとんど使わないにメールだけ出来れば良かったのに、千尋さんは自分の分まで機種変更して僕と同じ携帯を買った。


千尋さんと初めてのおそろい。

新しい携帯を見るだけで、笑顔になれる気がした。



契約が終わって、家具を見にインテリアショップに行った。


「このマグ、色違いにしよっか。」

こんなに短時間で次々と増えてくおそろい。

千尋さんは小さめの僕用のタンスも買ってくれた。
新しいお揃いの枕と食器。

こんな所に来た事がない僕は、品ぞろえの良さに感動していた。


「いいの?こんなに買ってもらっちゃって…」


僕はさすがに申し訳なく思って。千尋さんにお礼を言った。
千尋さんは千尋さんらしく、「気にするなよ、俺がしたいんだから良いの!それに無くちゃ困るだろ?」と言ってくれた。

そのあとも、僕が新しい場所で生活できるのに困らない、寧ろ充分なものを買っていった。


下着屋さんに入ったり、服屋さんで服を買ってくれた。
貢がせてるみたいで、なんか嫌だ。



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