CHIHIRO
背中を洗い合って、お風呂を出た。
僕はリビングで履歴書を埋めていく。
資格の所にはなにも書けなかったけど、何か資格を取りたい、と思えた。
今さら高校に行く気にもなれないし、資格も無いとすごく不利。
高校卒業の認定は、単位制の高校で試験だけ受ければ取れる、と千尋さんが教えてくれた。
今さらだけど、そういうのちゃんとしておこうかな?
撮ってきたばかりの写真を貼って、完成。
千尋さんはベットで寝っ転がって僕を待っててくれた。
ワンルームでは無いけど、部屋のドアは常に開けっぱなしだから、リビングに居れば千尋さんがどの部屋でなにをしているのかがすぐにわかる。
僕は寝室に入って千尋さんの隣に潜りこんだ。
「先に寝てて良かったのに、明日も仕事なんだから…」
「ゆーきが隣に居ないと寝れなかったの!」
隣に入ったばかりの僕を千尋さんは抱き枕代わりのつもりで抱きついてきて「おやすみ」と言った。
千尋さんは眠いと、甘えん坊になるのかな?
寝起きは少し怖いけど…
千尋さんの表情で、僕は振り回されてばっかりだ。
千尋さん、じつはSなんだろうなぁ