CHIHIRO
「そうか。じゃあこれ。」
浅くため息をついた後、父さんは言った。
「枕の隣に置いておくからな。俺は帰るから。」
父さんの帰った後に、父さんが置いていった“何か”を確認する。
そこに置いてあったのは、手紙だった。
千尋さんから…?
ずるいよ…
気になっちゃうじゃん…
決めたのに、
関わらないって。
僕が大事な人を他に見つけるまでは…
でも、僕は結局見てしまった。
千尋さんの、気持ち…