CHIHIRO
みっともないとか、
形振り構っていられない。
ゆーきは、ふらっとどこかに行って
しまいそうだったけど、
まさか本当に離れてくなんて
驚いた。
最初のゆーきは猫みたいだったけど
俺の近くに居たゆーきは
犬みたいだった。
懐いてくれてるのも分かってた。
こんな事言うのはおかしいけど。
だから、愛着っていうか
すきよりももっと大きいものに
なっていったのに。
俺以外にしっぽ振るなんて許さない。
自分は思ってたよりも
独占欲が強いって気付いた。
ゆーきには、誰にも渡したくない。