CHIHIRO


みっともないとか、

形振り構っていられない。



ゆーきは、ふらっとどこかに行って

しまいそうだったけど、

まさか本当に離れてくなんて

驚いた。



最初のゆーきは猫みたいだったけど

俺の近くに居たゆーきは

犬みたいだった。

懐いてくれてるのも分かってた。

こんな事言うのはおかしいけど。

だから、愛着っていうか

すきよりももっと大きいものに

なっていったのに。

俺以外にしっぽ振るなんて許さない。



自分は思ってたよりも

独占欲が強いって気付いた。

ゆーきには、誰にも渡したくない。




< 228 / 313 >

この作品をシェア

pagetop