CHIHIRO
そうじゃん…
頑張るって決めたじゃん。
何やってるの僕…?
ごめんね、赤ちゃん…百合子さん…
はやく、会いたいよ…赤ちゃん。
その時、看護婦さんが入ってきて面会時間の終わりを知らせた。
「明日も来るから。よく考えなさい。」
百合子さんは看護婦さんと一緒に病室を出ていった。
口角の上がっている百合子さんにか知らないから、あんな顔見た事なくて驚いた…
哀しそうに怒ってる百合子さん…
それ程僕の事を考えてくれてるって分かったよ?
そうだよね?
百合子さんはいつでも、僕の味方だった。
僕を否定した事なんてなかった…。
今さらになって百合子さんの行動の意味が分かるなんて…
僕は贅沢だと思った。