CHIHIRO
事が終わって、ホテルのベットに横たわる。
スタンドライトが置かれたテーブルに客が置いていった金。
…6000円
1000円は交通費だって。
ここに来るまで片道1000円なんだけど…。
どうせ使う金じゃないから別にいいんだけど…。
僕は4000円の身体を起こしてシャワーを浴びてホテルを出た。
売春。
僕は自分の身体を売って、金を稼いでいる。
親に強制されてるとか、貧乏とかそういうわけじゃない。
寧ろ結構有名な医者の娘だ。
1日に稼いだ金は、全て僕の物にならない。
親父には、月に2万。
僕の身体より高い小遣いをもらっている。
僕は、母が作った借金を返しているだけ。
なぜか、なんて事は忘れた。
ただ、僕がスル事はこれしか無いし、これを辞めたら
僕は究極に暇になる。
それだけは、死ぬより辛いと思うから、嫌だ。