とある彼女のじれじれ彼氏
うちはセンセから髪を払うとイスから立ち上がって、センセを睨んだ。
「いつまでカテキョの話をしてるんや」
「おや、やっと私を見てくれたのにそのお口は許せませんねぇ」
センセはうちの言葉が聞こえていないように、ニッコリと笑いはってはうちを見る。
「センセ、耳が悪いんちゃうの?」
「いいえ、検査では異常聴覚だと褒められてますが?」
「頭も悪いんや」
「そんな私に教わっていたのはどこのどなたです?」