とある彼女のじれじれ彼氏
有紗に見下ろされるような体勢に。
有紗は頬を赤らめたまま私に顔を近づけた。
「センセぇ…好きや…めちゃめちゃ好きやってん…」
「私も…ですよ」
「んふっ」
私の答えを聞くと目を閉じて唇を寄せてくる可愛い私の有紗。
…でもこんな有紗の意識も虚ろな時にキスなんかしたくない。
有紗もそうだろ?
私は有紗の後頭部に手を添えて有紗の軌道を唇から首筋に移した。
「有紗…今年もよろしくお願いしますね」
「え…」
遠くで除夜の鐘の音が聞こえた。
「うん、よろしく…センセ……う、ち…な…」
有紗は今年の抱負でも言おうと思ったのだろうけど、甘酒の威力は凄まじく有紗の眠気を一気に誘って誘った。
「好きですよ、有紗」
私はそんな有紗の頬に軽く唇を当てたなんて内緒だ。
,゚.:。+゚ happy new year