とある彼女のじれじれ彼氏
こう言えば、ああ言う
ホントにセンセとは会話が成立しない。
それは、高校受験のためにおかんが頼んだカテキョとの初対面の日もそうだった。
つまりセンセとの初対面の日。
『はじめまして、峰羽 朔夜です』
『は、はじめまして…神山です』
『おや、私は名前まで名乗ったのにあなたは名乗られない』
『え…あ、有紗です』
『おとぎ話ですね』
『えっ?』
『くくっ、わからないですか?頭が足りないですね』
『…さっさと授業を…』
『人の話も最後まで聞かない、躾がなってないのですか?』
『…』
『おやおや、無視ですか、有紗。私に惚れました?』