あなたのいのち
か わ る
翌日―――
ナツはいつものように
学校へ行った。
ちら、と坂田の席を見る。
来てないか…。
もう一度
彼の笑顔が見たかった。
「おはよう。」
後ろから声がした。
振り向けば、
坂田 コウがいた。
「坂田君!」
驚いて大きな声を
出してしまった。
「そんなびっくりしないでよ。
お化けじゃないんだから。」
ああ、やはり。
彼の笑顔は綺麗だ。
「今日は一緒に週番やろうな。」
「うん!」
「…それと…」
坂田の顔が近づいてきた。
「昨日の話は皆に内緒にして。
奏と俺の秘密だから。」
言うと坂田は
嬉しそうな笑みをこぼした。
坂田と仲良くしたいと思った。
友達として。