君に届け【短編】
一…学園祭後
あの企画は、実は大地が俺のために考えてくれたもので、結果、宮下と付き合うことができた。
大地にはホント感謝だ。
学園祭が終わり、またいつもの日常に戻った。
変わったことと言えば…宮下と付き合うことになった、ということぐらい。
一…放課後
俺は宮下のクラスに向かった。今日は生徒会がある。
2年の教室に行くのは初めてかもしれない。
いつも直接な連絡は大地に頼んでいたから。
宮下のクラスは俺のクラスから、2つクラスを挟んだところにある。
廊下をゆっくり進み、ガヤガヤと話し声が聞こえてきた。
一…2年D組
開いているドアから、宮下を呼ぶ。
すると、集まる視線。
なんだよ…っ!
そう思っていると、宮下が慌てて俺に近寄ってきた。
『先輩っ!どうしたんですか!?』
「…どうしたって一緒に生徒会行こうと思って」
『あ、えっと…あたし裕也と一緒に行くんで先、行ってて下さい』
はぁ!?