君に届け【短編】
 
 
内容はと…
 
 
"今日の放課後、生徒会があるから生徒会室に集合"
 
と書かれたメールだった。
 
 
今日の放課後も生徒会あるのかぁ。まぁ、先輩に会えるからいいんだけどね。
 
 
あたしは"分かりました"と返事のメールをうって送信した。
 
 
 
 
一…放課後
 
 
今は生徒会室。
 
同じクラスの生徒会役員の裕也と、急いで生徒会室に向かい、少し遅刻。
 
 
「あ、来た来た。二人とも遅刻だよー!」
 
大地先輩が笑って言う。
 
あたしと裕也はちょっと苦笑い。
 
 
『すいません…!』
 
 
「あはは!いいよ、大丈夫大丈夫。さっさと仕事終わらせよーか?」
 
 
『はいっ!!』
 
 
大地先輩の優しい笑顔で少し安心し、自分の仕事に取りかかる。
 
 
今日の仕事は、朝に完成された書類をまとめて、顧問の先生に持っていく、という仕事。
 
 
あたしは素早く、その仕事を終わらせた。
 
『先輩、仕事終わったんですけどなにかやることありますか?』
 
 
「ん?そうだなぁ。今日はもう仕事ないと思うし、帰ってもいいよ」
 
 
え…?帰ってもいいの?
 
少し戸惑い、帰ろうか考えていると生徒会長室のドアが開いた。
 
 
「…終わったか?」
 
 
「こっちはもう少し。亮は終わったんでしょ?」
 
 
「あぁ」
 
 
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