*君 色 模 様*
そう。
わたしたちは、
カフェから、ここまで全速力で走ってきたのだ。
理由は、彼のファン?に見つかり追いかけられたから。
でも、なんでわたしまで一緒に?
「んー‥‥
‥‥なんとなく?」
彼の答えに、
「へっ?」
目が点になってしまう。
「な、なんとなく?」
そんな理由で、あんなに疲れる思いをしたの?
「あ‥‥もしかして怒った?」
彼に聞かれ、
初めて自分のほっぺが膨らんでることに気付く。