*君 色 模 様*
そう言い残して、彼は走って行ってしまった。
その後ろを、きゃーきゃー言いながらたくさんの女の子たちが続く。
「な、なんだったの?」
ぽつんと取り残されるわたし。
一気に通りに人がいなくなった。
「すみません、!携帯落としてますよ」
肩をたたかれ、渡される。
「あ!ありがとうございます‥」
反射的に、受け取ってポケットにいれる。
それにしても、あの人。
有名人‥だよね?
かっこよかったなぁ。
なんかキラキラしてたし。
一体だれなんだろ?