*君 色 模 様*
「‥あー!つっかれたぁー!」
大声が響く。
その声にまた、びくっと肩が震えたけど、
膝に手をつき、息を整えてるわたしは、何も答えられない。
「でも、いい運動になったなぁ~♪」
なんて、ノンキな声が聞こえて顔をあげると、
「え?」
「大丈夫?君もこっちに座ったら?」
「な、なんなんですか?ここ?」
15畳はある、広々とした一室。
ベッド、ソファー、テレビ‥
贅沢な一人暮らしができちゃうくらいな‥
「まぁまぁ、細かいことは気にしないで♪」
「へ?」
いや、気にしますよ!
反論する暇もないほど素早く肩を押され、
ソファーに座らせられてしまう。
「ちょ‥」
「アイスティーでいいー?」
「え?‥‥ハイ‥‥」
鼻歌まじりに聞く彼に根負けして、
仕方なく頷く。
「おっけー♪」