どくたぁ&なぁす☆
『つまり・・・
 俺が永久で
 お前が流星って覚えてたんだよ』



『・・・・・』


やっと、永久がベランダから離れた。



『どうせ、お前
 覗き見してたんだろ?
 あの会話、聞いてたんだろ?』



『うん・・・
 夏姫が、「流星くんが好き」って言った。』



『だから・・・それだよ、それ。
 夏姫の言う、〝流星くん〟って、
 お前のことだよ』



『・・・・・へ?』



『つまりは、夏姫はお前が好きだとよ』



『・・・・・・・ウソだ』



バコーンッ



―――――ムカついたから、



一発殴ってやった。



俺だって、



俺だって――――――・・・



『ここまで言って、ウソとか・・・
 マジありえねぇ』



『・・・ゴメン』



『いいよ・・・別に』



『オレ・・・明日気持ち伝える』



『あぁ、そうしろ。
 じゃ、俺は寝る』



『・・・ゴメン』



『いいって。それ以上いったら
 また殴る』



『ゴメッ・・・ぁ』



バタン・・・・・・



廊下の空気が



冷たい



肌にまとわりつく。



なんなんだ



なんなんだ・・・・・



気持ち悪い・・・・



あー・・・



胸糞悪い・・・・



――――パタン



・・・・・・・トサッ



俺は、部屋に入るなり



その場にしゃがみこんだ・・・・・。
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