杏 ~あんず~
「そういう大翔だって出してんじゃねぇか……。」
隣で雅斗がボソッと言う。
いつもならキレてる。
でもやっぱり今回は俺も悪いということで、あえて触れなかった。
「……じゃあ今日お前んち行っていいか?一緒に探してやるよ…。」
「マジで♪!?大翔サンキューな♪!!」
「だって俺のマンガだし。」
「……はは…。」
苦笑いしながらも、雅斗は了承。
ということで放課後、雅斗の家に行くことになった。