杏 ~あんず~



帆乃香はマイクを右手で持って話し始めた。


「……今、杏が言ったことは、すべて事実です。あたしと達也は幼なじみとして、杏の本名を隠すことに協力しました。」


「「「……。」」」


「みんな突然のことだから、いろんな感情持ってると思う…。……でも!!」


帆乃香はマイクを左手に持ち直した。


「名前が何!?外見が何!?それぞれの思いがあると思うけど…、ここにいるのは間違いなく京月杏!!杏月大翔でも…、今までみんなが仲良くしてた京月杏はこの人!!」


「「「……。」」」


< 224 / 257 >

この作品をシェア

pagetop