杏 ~あんず~
友達なんてイヤ……。
「別れてからも意識しちゃうし…、大翔を目で追ってる自分がいる…。」
「……っ!!」
「だからまだあたしは大翔のこと好き……んっ……!!!?」
唇に生暖かい感触……。
キス……//?
離れたあとも余韻が残ってる……//
「…杏……、俺も好き……//」
「……え…?」
これは……夢かな……?
「……夢……?」
「……違ぇよ。現実♪」
「……ホント…?」
「あぁ♪」
どうしよう……。
嬉しすぎて涙が……。
「何泣いてんだよ♪」
「だって嬉しすぎて……。」
「…ほら。」
大翔が人差し指であたしの涙を拭ってくれた。
「杏、好き♪」
「うん…//」
「……愛してるから//」
「……あたしもだよ♪」
……初めて出逢ったこの場所で、
結ばれて、
すれ違って、別れて、
……でもまた結ばれました♪