杏 ~あんず~



屋上の隅に座ると、ドアが開いた。


「風戸くん!!」


「お、杏か。面白い話は?」


「持ってきたよ!!」


俺はメシを食いながら杏の話を聞く。


これが俺の最近の日課になった。


毎日、どんな話をするのか…、それが楽しみになってきている。


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