杏 ~あんず~
この気持ちの正体
~風戸side~
「はい、風戸くんの分♪」
「サンキュ♪」
杏は毎日、俺のために弁当をもう1つ作ってきてくれた。
しかも味はもちろん…、
「全部うまっ!!」
「よかった♪」
どれも完璧だ。
特に俺のイチオシは、ケチャップが適度にかかっているハンバーグ。
「でも杏…、毎日大変じゃね?」
これはずっと前から思っていた。
俺のために作ってきてくれてるのはありがたい。
でもさすがに毎日はキツいよな…?