杏 ~あんず~



「そんなに俺の名前イヤか…?」
「…えっ!?や…、そういうんじゃないけど…。」
「だったら大翔って呼べよ?」
「うん…//……ひろ…と…//?」
「よくできました♪」


杏の唇にキスを落とす。


「…ん……あっ…//」


杏が呼吸しようと口を開けたとき、俺は舌をいれた。


唇を離すと、杏はゆでだこ以上に顔が真っ赤だった。


かわいい…//


このまま昼休みが終わらなければ……


キーンコーンカーンコーン




……。


チッ…。


KYなチャイムだな…。


しかもあれだっけ?
杏のクラスには確か門限みたいなのが……


「大翔っ!!あたしこのあと家庭科だから急ぐね!!あーっ!!早くしないと紀ノ川さんがぁ…!!」


……。


チャイムと紀ノ川……、


絶対一生恨む……。


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