運命~人形から人間に~
・凛side・
「何で
凛は笑うんだ?」

「え?」

「何で
凛は…
人形みたいに笑うんだ?」

う…そ……。

初めて
気付かれたわ。

今まで
誰1人
気付かなかったのに。

さっき
会ったばっかりの人に
気付かれるなんて…

「おい。
聞いてんのか?」

「あ~。
ごめんなさい。
何で
人形みたいに笑うのか。よね?」

「あ~。」

それは

「あたしが
人形だからよ。
感情のない人形だから。」

そう言うと
2人は
一瞬
目を見開いた。

そして
暁と奏は
あたしには
聞こえない程度の声で
会話をして

「待ってろよ。」

「凛ちゃん。
少し待っててね?」

そう言って
部屋を出て行った。
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