運命～人形から人間に～

・？side・
「おい。
こいつ大丈夫かよ。」

「さっきから
ずっとうなされてるよな。」

「あ～。」

「マジで
どんな夢見てんだよ。」

「スッゲー
苦しそうだし。」

「辛そうだな。」

「大丈夫…なわけないよな。」

「あ～。だろーな。」

「怖い。ヤメテ。イヤだ。」

｢｢｢………。｣｣｣

「普通
ただの
夢で
ここまでならねーよ…な。」

「じゃあ
必然的に
こいつには
何か暗い過去でもある。
ってなるよな。」

「あ～。
てか、次は笑ってるぞ。」

「マジで
どんな夢だよ。」

「てか
笑ってる顔
寝顔のはずなのに
綺麗だよな。」

「あ～。だな」

「てか
次は泣いてるぜ？」

「ホントだ。」

「辛そうで
悲しそうで
笑って
最後には
泣くって
どんな夢だよ。」

「マジで
可笑しすぎだろ。」

「桐…。みんな…
待って。待ってよっ！！
行かないでッ！！！」

「わっ。」

「起きた。」

「大丈夫？」

「大丈夫。
その前に
あなた達、誰？」

「君を
拉致した者です。」