運命~人形から人間に~
・桐side・
「桐。
聞きたい事があるの。」

この
重苦しい空気の中
口を開いたのは
凛だった。

「何だ?」

まあ
何が聞きたいか何て
だいたい
分かるけど。

「まずはね?
桐達は
みんなと…暁達と
知り合いなの?」

ヤッパリ
最初は
そこだよな。

凛は
俺達が
暴走族だった
何て
知らないもんな。

ましてや
《羅王》だった何て…


「それは
俺達が
《羅王》のOBだからだな。
だから
暁達の事も知ってるし
《羅王》の事も知ってる。」

「OBって事は
桐達って
暴走族だったの?
《羅王》に入ってたの?」

「まあな。
ちなみに
拓が総長で
俺が副長&情報参謀で
嵐が幹部&情報参謀補佐で
秋が幹部&特攻隊隊長で
忍が幹部&喧嘩番長
みたいなカンジだな。」

「慎の喧嘩番長って
いらなくない?」

ヤッパリ
そこツッコムよな。

でもなあ

「あんまり
意味はないから
気にするな。」

「何か
適当なんだね…。
まあ、いいわ。
じゃあ次。
こっちのが、本題。
何で
イキナリ姿消したの?
みんな、どうして
イキナリ居なくなったの?」

そう、聞いて来た凛。

その声は
スゴく
儚かった。


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