隣の千代ちゃん

「そんなに千尋かっこいいかー？」


おい、雄大。
それは失礼だろとか思わずつっこみそうになったけど早く会話を切り上げたいので黙る。


「かっこいいって言うかー、なんか目とおでこが好きなの。前髪長いしメガネしてるとあんまわかんなくてつまんなーい。もっと見たいのにー。」


花岡千代はすねたように口を尖らせた。

「でもさ、吉岡って授業終わるとメガネ外して前髪触るでしょ？だからそれ狙ってんの！」


何が楽しいのか花岡千代はきゃっきゃっとはしゃぐ。


何が楽しいんだか。

「じゃあ、花岡ｻﾝ、俺ら行くね。」


それでねーとまた話し出しそうな花岡千代の話をさえぎった。


「えー。もっと見せてよー。ケチ。」


見せてよって見世物じゃないし・・・。

俺が黙っていると、雄大が花岡の味方をしだした。